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2007年6月26日 (火)

千駄木庵日乗六月二十五日

午前は、父のお世話など。

午後二時より、内幸町の日本プレスセンターにて、『マスコミ総合研究所研究會』開催。河崎真澄産経新聞社前台北支局長が「李前総統の見た日本と日本人」と題して講演し、「同じ日にホテルオークラに安倍総理と李登輝前総統がいた。ニアミスがあったのか、エールの交換があったのか。李氏は『靖国神社でいただいた落雁を帰国したら父の位牌に捧げる』と言った。李登輝氏の靖国神社参拝の事実は、日本人の心の中の靖国神社の存在感と、周辺諸国の靖国神社への考え方をどう変えたのか。人間としての家族への情愛を身を以て示したので、マスコミも周辺諸国も何も言えなかった。李氏は『現在の台湾は後藤新平が築いた基礎の上にある』と言った。また、『武士道は実践躬行することで完成する』『一滴の血も流さずに独裁体制から民主体制に変革することができたのは誇りである』と言った。さらに『日本人は公を大切にし、中国人は私を大切にする』と言った。これは、『夫人を重要なポストに就けた陳水扁氏への批判か』と台湾のマスコミは報じた。山形の山寺では、山が瑞々しく美しいと感激した。山が瑞々しく美しいことが国力にとってどれだけ重要かを李氏は知っている。中尊寺は『李登輝氏を特別待遇したり、歓迎するようなことをしたら、今後一切、中国の寺院との交流をさせない』という中国の圧力に屈して李登輝氏を一般参拝客として扱った。高齢者なら車で本堂近くまでいけるのに、通常の駐車場までしか車での進入を許さず、八四歳の高齢者を延々と続く坂道をわざわざ歩かせた。一般の高齢の参拝者が受けることのできる便宜さえ、中尊寺は拒んだ。李氏はこれに対して、『何の問題もない。一般の人と一緒で良かった。』と言った。人間が大きく温かい。私は日本の自衛隊と台湾の軍とはかなり高いレベルで非公式のチャンネルがあると想像している。しかし有事の時それが機能するかどうかは不透明。」と語った。

小田村四郎氏は、「南部宮司によると、李登輝前総統は正式にお祓いを受け、二礼二拍手一拝の神道方式で参拝したという」と述べた。

帰宅後は、水曜日の『萬葉古代史研究會』における講義の準備など。

               ○

私が台湾を訪問した時、台湾の国民党や政府施設には孫文の「天下為公」という言葉がよく掲げられていた。北京の中南海の入り口には「人民の為に服務せよ」という標語があった。こういう標語を掲げなければならないということは、支那の権力者は天下を私物化し国民のためではなく自分のために権力を利用するからである。孫文夫人宋慶齢・蒋介石夫人宋美齢・毛沢東夫人江青など、支那の権力者の妻はみな政府の要職につき権勢を振るった。日本では考えられないことである。

中尊寺の対応は日本の恥である。今東光和尚がまだ存命で住職だったらこのようなことはしなかっただろう。唐招提寺も、江沢民が来日し唐招提寺に行った時、失脚した胡耀邦が来日した時に植えた樹木を取り外した。

今の日本に李登輝氏に匹敵するような大政治家はいるだろうか。李氏は、戦後半世紀、国民党独裁政権下において支那人と闘い、さらに総統として共産支那と戦い続けた政治家である。それだけ肝が据わっているということであろう。

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