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2007年5月 4日 (金)

千駄木庵日乗五月三日

朝、訪問看護師の方と父のお世話。

午前十一時、高田馬場の一水会本部訪問。木村三浩代表と懇談・打ち合わせ。

午後一時より、平河町の都市センターホテルにて、『新しい憲法をつくる国民大会』開催。登壇者の主な発言は次の通り。

中曽根康弘元総理「憲法典とは、日本人の精神・生活・国家の統治形態を未来性を加えて法律にしたもの。西洋の憲法学をそのまま受け容れているが、日本にも聖徳太子の『十七条憲法』があった。九十年代に日本は駄目になった。政治は漂流し不況となり教育は荒廃し犯罪が増えた。小泉内閣は九十年代からの日本の漂流を止めた。しかし郵政は部分的にもの。憲法・安保・教育が統治の本質。安倍内閣になって政治の本来のものを回復した。美しい国の憲法は美しい前文を持たねばならない。過去・現在・将来の国民が憲法の言う国民である。歴史の底を日本民族のエネルギーが流れている。保守せんがために改革をする。大化改新・明治維新・戦後復興はこのエネルギーの発現。権威は天皇にあり、権力は征夷大将軍・内閣総理大臣にあるという二元性でで安定してきた。天皇は最高の祭祀者。明治憲法・昭和憲法は歴史的使命を果たした。民主主義はアメリカから与えられたものではない。『五箇条の御誓文』に原点がある。昭和憲法には、解釈を捻じ曲げて現状に合わせている点と、前文が翻訳であるところに大欠陥がある。九条は一項を直すと周辺国がうるさい。二項に防衛軍を持つと書く。国民投票法が成立すると憲法は国民のものになる。」

中山太郎衆院議員「五年間の苦労の末、憲法改正は必要という報告を本会議ですることができた。これが参院でも成立すると、日本に本当の民主主義の時代が来る。政党が再編される。外務大臣の時、憲法と現実の間で本当に苦労した。世界の常識は日本の非常識、日本の常識は世界の非識になっている。国民投票法の制定によって自分たちの未来が決まる。」

岡田直樹参院議員「自主憲法制定という言葉を聞くと血が騒ぐ。GHQによって憲法が制定されたのは痛恨の歴史。日本人が自らの手で憲法を立派につくりあげていきたい。」

渡辺周衆院議員「六十年間の立法院の不作為にピリオドが打てるのか。権利には義務が伴う。自由には責任が伴う。戦争の惨禍を知っている人たちが健在のうちに憲法を改正したい。政権交代可能な野党とは、憲法と安保と外交は変わらないと主張すること。参院民主党には社会党出身者が多い。しかし、次の選挙で大分辞める。」

竹花光範駒沢大学教授「私どもの改正案には主権という言葉は出てこない。日本には主権という言葉はなじまない。」

帰宅後は、明日の会合におけるスピーチの準備。資料整理など。

               ○

五月晴れのよい天気でした。中曽根氏は大変お元気そうで、長時間にわたって講演されました。今日の講演内容は大体首肯できるものでした。中曽根氏の靖国神社問題などにおける姿勢に対して真正保守は・民族派には大きな批判があります。ただ、最近における憲法に関する主張は今の政治家の中ではまともなものだと思います。

中曽根氏が書いた自民党改憲試案の前文案が、桝添氏らの反対によってばっさり削られてしまい、全く無味乾燥な文章になってしまいました。小誌「政治文化情報」で詳しく論じましたが、自民党の改憲試案は憲法改悪と言ってもいいくらいです。まったく困ったことです。国民主権などという欧米の革命思想を君民一体のわが国にそのまま当てはめるのは、国体隠蔽・国体破壊の要因となります。

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