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2007年5月 1日 (火)

千駄木庵日乗四月三十日

午前は訪問看護師の方と共に父上のお世話。以後在宅して、書状執筆及び資料整理。

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いま桶谷秀昭氏の著書「昭和精神史」を読んでいます。橘孝三郎・中野重治・保田與重郎・永井荷風・二・二六事件の青年将校・北一輝等の抱いていた精神について論じられています。なかなか文体が難しいのですが、一所懸命読んでいます。安藤輝三大尉が決起に参加するまでの精神の軌跡は本当に胸につまされます。このような純粋な精神で国を変革し民の苦難を打開しようとしたにもかかわらず、初期の目的を達成し得ずに死地に赴いた青年将校たちに対する著者・桶谷氏の思い入れは実に深いものがあります。また支那事変が拡大していく過程も詳しく書かれています。まだ半分しか読んでいませんが、勉強になります。

この本で、元号の出典について書かれていますが、「明治」は「易経」の「説卦伝」から採られ、「大正」は「易経」の「周易上経」から採られたとのことです。「昭和」は、「書経」の「堯典第一」の「百姓昭明、協和万邦」から採られたということです。

私は大分以前から不思議に思っていたのですが、なにゆえ我が国の元号の出典が支那の古典なのでしょうか。「記紀」「萬葉」などの日本の古典を出典にしても良いのではないかと思います。たしかに支那の儒教はわが国の思想の中に溶け込んでいます。元号という制度も支那から伝来したものでしょう。こうして書いている漢字も支那から来たものです。しかし、天皇の国家統治の基本精神を表わし、且つ、時代精神を象徴する元号は日本の古典から採られるのが自然だと思いますが如何でしょうか。

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