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2007年4月 5日 (木)

千駄木庵日乗四月三日

ブログがメンテナンス中ということで掲載が遅れました。

午前は、訪問看護師来宅。父のお世話。

午後からは、諸雑務。「月刊・日本」誌掲載用の萬葉集講義の原稿執筆。完成送付。

             ○

ますらをの かなしきいのち つみかさね つみかさねまもる やまとしまねを

これは、三井甲之の歌です。わが國の多くの先人たちは様々な國難などに際して、祖國日本は永遠のものと信じ、祖國のために貴い生命が捧げました。また、そういう祖國に身を捧げる人々がおられたからこそ祖國は今日の日本があるです。 

この歌は、昭和二年に詠まれた歌であり、戦時下で詠まれた歌ではありません。長い祖國の歴史の中で祖國に身を捧げた「ますらをたち」の悲しみに作者自身が一体化せんとしている歌です。現実に祖國が存在し、そこに親兄弟同胞が生き、美しい自然があり、麗しい伝統がいきづいている以上、護る決意を持つのがその國に生きる人間の自然の感情ではないでせうか。かかる自然な感情まで「軍國主義」「戦争肯定」などと言って否定したらそれこそ祖國は無くなってしまうと思います。

 三井甲之は、甲府に生まれ、伊藤左千夫門下であり、斎藤茂吉と同時代の人です。しかし、今日、三井甲之のことはあまり高く評価されていません。三井甲之のこの歌の歌碑が山梨県中巨摩郡竜王町篠崎の山県神社の境内に建立されてゐ

います。何年か前、森田忠明兄に連れて行ってもらいました。

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