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2007年2月20日 (火)

千駄木庵日乗二月十九日

今日は父がやっと退院しますので、午後はその準備をしました。夕刻、病院に父を迎えに行き、連れて帰りました。病院にいる間は、何があっても医者と看護士がすぐ来てくれるので安心なのです。しかし、父にとってみれば、病室に閉じ込められた形で毎日を過ごすのは大変の苦痛です。だから一日も早く帰りたがります。

家族としては父が家にかえって来て喜ぶ姿を見るとうれしいのですが、また何か容態が変化して、家族の手に負えなくなると、救急車で病院に連れて行ってもらわねばなりません。それが不安です。

夜は、水曜日に行なわれる「萬葉會」の講義の準備。

                〇

昨日書いた中川自民党幹事長の「忠誠」発言が今日も面白おかしくテレビで取り上げられました。しかしこれは実に重大な問題だと思います。中川氏は「閣僚と官僚は総理に絶対的忠誠を尽くさねばならない」と言いました。この「絶対的」という言葉が問題です。「相対的忠誠」を総理に対して尽くすというのならある程度分かります。「絶対的」とは何があっても逆らわない、言う事をきくということであり、総理がどんなに間違った事をやってもそれに従うという事です。これは総理大臣の独裁を許すという事につながりますし、間違いであります。

安倍総理の祖父である岸信介氏は、東條内閣の商工大臣として、戦争を早期に終結させるために、東條総理に「絶対的忠誠」を尽くさず、辞任し、東條内閣を崩壊せしめました。岸氏はそれが、天皇陛下および国家への忠誠であると信じたからであります。

この時、当時の東京憲兵隊長の四方諒二という軍人が岸氏邸を訪れ、軍刀を音を立てながら「閣僚は総理が右を向けと言えば右、左を向けと言えば左をむけば良いのだ。総理の意見に反対するとは何事だ」と言って岸氏を脅しました。それに対して岸氏は「黙れ兵隊。日本において右向け右、左向け左という力を持っているのは天皇陛下だけではないか。お前のようなわけの分からない兵隊が言うとは何事だ、下がれ!」と言って追い帰した。岸信介氏はまことに腹の坐った政治家であり、かつ尊皇精神が強固な政治家であったのであります。

日本国民が「絶対的忠誠を尽くす」のは、天皇陛下に対してのみであります。

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