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2007年2月26日 (月)

千駄木庵日乗二月二十五日

午後は、諸雑務。

夕刻。湯島天満宮参拝。梅祭りが行われている境内を散策。紅梅は満開でしたが、白梅は散るのが早いのか少なくなっていました。多くの参拝者が来ていました。合格祈願が書かれた絵馬が沢山ありました。ご祭神の菅原道真公は、学問の神様であると共に、尊皇の人であり、支那文化の流入に対して国風文化・日本傳統精神の復興を図った人であります。

夜は、書状執筆など。

            〇

鹿児島県警が摘発した選挙違反事件の被告十二人全員が無罪判決を受け、鹿児島県警の自白強要等の強引な捜査手法が糾弾されている。テレビの特別番組で見るかぎり、拷問に近い取調べが行われ、無実の人々が多数罪に陥れられたようだ。しかもこれは「横浜事件」「大本教事件」のような戦前の事件ではなく、つい四年前の事件である。まことに困ったことであり深刻な事態である。

警察及び検察権力は強大でありそれが濫用されると大変なことになる。しかも、今回の場合、捜査官が正義感や犯罪を摘発するという使命感に燃えて起った行き過ぎ事件ではなく、出世欲、功名心、成績を上げたい、署長に恥をかかせない、などというきわめて低次元の意識がその原因となっているところに問題がある。

警察署長のことをその警察の署員は「オヤジ」と呼ぶようである。ヤクザ組織も親分のことを「オヤジ」と呼ぶようである。つまり、警察署員には警察署長に対する「絶対服従」、中川自民党幹事長の言った「絶対的忠誠」が強いられているのだろう。犯罪の防止と摘発を使命とする警察が戦闘的・軍隊的な指揮命令と服務が行なわれるのは止むを得ないが、それが履き違えられると今回のような事が起る。事実、今回も捜査に疑問を感じた捜査員がその旨捜査会議で上申したら、署長にさんざん怒鳴られ、配置転換されられたという。

この事件では県会議員が逮捕され、お隣りの宮崎県では県知事が警察に逮捕された。警察とはそれほどに強大な権力を持つのである。その警察に対するチェック機関が整備されていないことが問題である。公安委員会も議会の警察委員会も、警察に飼い慣らされていると言っては言いすぎだが、警察に対するチェック機関の役目を果たしていない。県会議員などは、自分を逮捕し政治生命を奪う権限のある警察に対して厳しい姿勢をとれるはずがない。

鹿児島と言えば、近代警察の父と言われる川路利良初代警視総監の出身地である。この人は西郷隆盛を裏切り、刺客を送り込んで西郷暗殺を指示した人物である。そういう権力濫用体質・謀略体質を未だに警察が背負っているのであろうか。

この事件を指揮した警察署長をはじめとした幹部はなぜ正々堂々と反論あるいは謝罪しないのか。これも問題である。また、判決の通りなら、ありもしない事件がなぜ、作られたのか。警察・検察側は捜査過程を検証し、公表すべきでないか。

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