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2006年12月17日 (日)

千駄木庵日乗十二月十六日

午後一時半より、目白の学習院百周年記念會館にて、「アジア太平洋交流学会」開催。久保田信之代表幹事が挨拶。

松尾文夫元共同通信ワシントン支局長が「米中関係と日本」と題して講演し、「昭和十七年四月十八日の米軍による東京発空襲の時、私は超低空で飛んで来た米爆撃機の副操縦士の顔を見た。それが白人との最初の出会い。当時の私は典型的な愛国少年だった。去年九十一歳のその副操縦士と対面した。硫黄島には今も一万人以上の戦死者が眠っている。日本は明治維新以来、アメリカという国を正確にとらえていない。日中関係は日米関係より五十数年先行している。しかも貿易から始まっている。建国直後のアメリカにとって対中国貿易は大きな財源だった。日本に対しては武力を持って行かないと言うことを聞かないというので、ペリーが軍艦でやって来た。当時の日本はアメリカに関する知識を中国経由で得ていた。蒋介石・宋美齢とアメリカとのチャンネルが開戦前の日米交渉を崩壊させ真珠湾攻撃へと導いた。毛沢東とアメリカの関係も悪いものではなかった。『銃を持つ民主主義』と『妥協』がアメリカのプリンシプル。南部の奴隷制度と北部の宗教的理想国家建設との妥協がアメリカの建国。戦前の日本とアメリカもどこかで妥協すべきだった。ハーバードに留学した経験を持つ日本の将軍が硫黄島で玉砕した歴史が日米関係の悲劇を象徴している。中国は格差の問題があり、これを是正するために共産党独裁体制下でもう一つの共産党が必要だという意見がある。上海にはガードマンに守られた特別安全地域がある。米中には多民族国家の凄さがある。対北朝鮮問題でも六カ国協議で日本は孤立している」と語った。

夕刻父のお見舞い。

午後七時より、蒲田にて『山河の會』開催。故野村秋介氏未亡人を囲む會。多くの同志と懇談。

                  〇

昨日も少し書きましたが、日本とアメリカの関係は微妙です。アメリカのご都合主義に振り回されてきたのが戦後日本です。日本を二度と再びアメリカに刃向かわせないようにするために、占領憲法を押し付けたのに、朝鮮戦争が始まり共産国家との対決が激化するや、再軍備を迫って来ました。また最近、核武装論議が起っています。私も日本は核武装すべきだと思いますが、アメリカは許さないでしょう。日本がアメリカの下にいて、アメリカを助けるのならいいのですが、日本が核武装をすると、あの真珠湾攻撃のようにアメリカに撃ち込んでくるのではないかという恐れを今も持っていると思います。

ただし、共産支那・北朝鮮による軍事的脅威を受けている日本は、今はアメリカを敵に回してはならないと思います。それこそ支那の思う壺です。

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