« 千駄木庵日乗十一月十日 | トップページ | 千駄木庵日乗十一月十二日 »

2006年11月12日 (日)

千駄木庵日乗十一月十一日

午後は、入院中の父のお見舞い。

午後六時半より、神田神保町の東京堂書店大会議室にて、『安倍晋三の〈政治的DNA〉と政権の未来』と題するシンポジウム開催。登壇者の主な発言は次のとおり。

〈大窪一志氏〉『いま世界は新しい中世に入りつつある。近代のシステムは終わりつつある。安倍晋三の変身でナショナリストは憤激している。安倍の変身の裏にはアメリカと中国の接近がある。グローバライゼーションとアメリカの一極支配は両立しない。国家を越えた新しい市場統合が行われるようになった。小泉はナショナリストではなかった。安倍政権は国家主義に戻ろうとしている。自由とは自立である。」

〈宮崎学氏〉「岸信介が大川周明・北一輝に共鳴したというのは後付けの論理ではないのか。いまの憲法が六十年間改正されなかったのは、護憲左派ブロックの運動の成果ではなく、保守の中の護憲左派の存在がいまの憲法体制を守ってきた。小泉と安倍は全く違う。小泉はワンフレーズポリティックスだったが安倍にはワンフレーズもない。何かやろうとしたら損をするという心構えが必要。労働組合運動・部落解放運動にはそれがなかった。」

〈平野貞夫氏〉「政治家はロイヤリティが何処にあるかが大事。岸信介は権力にロイヤリティを感じた。宮沢喜一は大正デモクラシー。中曽根康弘は自分自身。価値観を変えなければ世界は滅びる。吉田茂はアナーキズムとアニミズムを持っていた。吉田の父親は幸徳秋水を可愛がった。吉田はアメリカの良い部分を利用し、嫌な部分と対決した。中曽根は講和発効の時、過激な改憲論と昭和天皇退位論を主張したので、吉田が改憲できなくなった。創価学会は新聞印刷という政治的ワイロを新聞社に贈っている。創価学会とメディアファシズムをどうクリアするかが日本を亡国から防ぐ課題。非核三原則は、政策課題ではなく国是。憲法より上にある。日本ネオコンがロボット総理を造った。参院選で自公が勝ったら日本は終り。人類普遍の原理である『憲法三原理』は国民に定着している。私は法匪的発想をする。」

もっともっと興味深いことが語られたのですが、ここには書ききれません。後日、『政治文化情報』誌で報告致します。平野氏による創価学会批判は大賛成ですが、「非核三原則は憲法以上の国是だ」とか、「現行憲法三原理は人類普遍の原理だから絶対守るべし」という意見には、私は全く反対です。「国是」だとか「原理」などというものを頑なに守ることによって国が滅び、国民の安全と生存が脅かされるのは真っ平御免であります。

宮崎氏が、「何か利益を得ようと思って部落解放運動や労働運動に挺身する人がいたから、何年も出勤しないで給料だけ貰っていた公務員の存在を許したのだ」と語ったのには共感しました。

ともかく、いまの日本と世界は大転換期であり、大変な状況になりつつあることは確かであります。私は、日本伝統精神の回復が世界の混迷を救済すると信じております。

|

« 千駄木庵日乗十一月十日 | トップページ | 千駄木庵日乗十一月十二日 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/12651430

この記事へのトラックバック一覧です: 千駄木庵日乗十一月十一日:

« 千駄木庵日乗十一月十日 | トップページ | 千駄木庵日乗十一月十二日 »