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2006年10月12日 (木)

千駄木庵日乗十月十一日

午後は、上野公園の国立科学博物館にて開催中の「森羅万象の探求者・南方熊楠展」参観。玉川尚平氏と共なり。

南方熊楠は、民俗學のわが國における先駆者であり、隠花植物の研究者である。十数年に及ぶ米英における研究生活を経験し、帰国後、紀の国熊野において自然史研究を行いました。特に、明治末期に政府によって行なわれた神社統合・合祀政策により、鎮守の森が失われることに憤り反対運動を展開しました。昭和天皇に南紀行幸の折には、ご進講申し上げました。

日本が、文明開化・殖産興業の合言葉のもと近代化の道を歩み続けた時代に、自然の命を大切にする日本人の本来の生き方を護り続けようとした南方熊楠の一生は大切だと思います。同じ国立科学博物館で、エジプトのミイラ展が開かれていましたが、南方熊楠の研究した苔や菌類は湿度の高いところで発生します。ミイラは乾いたところでないと保存できません。乾極の中東と湿極の日本との取り合わせが面白いと思いました。

今日は大変勉強になりました。御案内いただいた玉川氏に感謝します。玉川氏は、「国歌君が代に『苔のむすまで』と歌われているように、日本は、苔を大切なものとしてきた」と話してくれたのが印象に残りました。ここでは詳しく書けませんが、『古事記』神代の巻冒頭にも黴が出てきます。

午後六時より、『九段下沙龍』開催。当面する運動課題について討議。

帰宅後は原稿執筆。

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