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2006年8月27日 (日)

千駄木庵日乗八月二十六日

午後は、お世話になっている方のお見舞い。

この後、神田学士会館にて開催中の『柳宗玄の世界展』参観。柳宗玄氏(美術史家)が世界各国で蒐集した様々な図柄が描かれた「織物」が展示されていた。

午後六時より、学士会館で『憲法懇話会』開催。

鈴木満氏(平成国際大学修士課程)による筧克彦氏(法哲学者・三潴信吾氏の岳父)の『国家観念略説』についての研究発表と、高乗正臣平成国際大学教授による宮沢俊義氏(憲法学者)の『憲法略説』の中の「皇室論」について研究発表が行なわれた。この後、討論。

宮沢俊義氏は、戦後おかしな学説を披瀝したが、戦前戦中は正論を吐露していた。同氏著『憲法略説』では「大日本帝国は萬世一系の天皇永遠にこれを統治し給ふ。これわが肇国以来の統治体制の根本原理である」「国家固有・不変な統治体制原理は国家成立と共に存するのであり、成文法の規定を俟ってはじめて存するのではない」「皇室典範の改正は帝国議会の議を経るを要しない。皇室典範は皇室自ら皇室の事を制定す。臣民の公議に付すべきにあらず。それは帝国議会の参与が許されぬことを意味する」と論じている。

小生は、「戦後、『皇室典範』が『憲法』の下位法になり、皇位継承という皇室の重大事が権力機構である国会で決められしてまうようになったのは國體隠蔽である」とかねてより主張してきたが、宮沢氏も戦前においては同じ事を言っていたのである。高乗正臣氏のご教示に感謝します。

皇室の事柄を政府・国会で決めるのは、権力が権威を、俗が聖を、権力国家が信仰共同体国家を、政体が國體を規制する事となる。これは國體破壊であると言っても言い過ぎではないと思う。

また、『現行憲法』には「国民主権」「恒久平和主義」「基本的人権の尊重」の三原理があるといわれているが、「象徴天皇制」「間接民主制度」も重要な原理であり、この二つをあわせれば五原理であるという意見が出された。

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