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2006年5月 1日 (月)

千駄木庵日乗四月三十日

午後は、上野公園の東京国立博物館にて開催中の『最澄と天台の国宝』展参観。天台大師坐像・入唐求法巡礼行記・法華経巻第一・六道絵・不動明王像などを見る。

六道輪廻思想は佛教の基本的教義の一つですが、これが身分差別のイデオロギーとなった歴史があります。「差別されるような身分に生まれてきたのは、前世で悪いことをしたからだ。あきらめろ」という思想です。人は全て神の分御霊(わけみたま)とするわが国傳統信仰にはかかる思想はありません。

「天皇制が差別の原因だ」という左翼の主張は誤りです。徳川幕府が佛教の輪廻思想を悪利用して「身分差別制度」を確立したのだと考えます。

また、創価学会の反学会勢力への「地獄に堕ちる」などという悪口雑言も、宗教の悪い側面が現われているのです。

展覧會で「六道絵」を見てそんな感想を抱きました。

あるがままの現象世界をそのまま仏の悟りの世界と観る「天台本覚論」は、天地自然を神と拝ろがむ日本伝統信仰と共通する信仰であります。ここが日本佛教の素晴らしいところと思います。

夜は、書状作成など。

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