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2006年3月31日 (金)

千駄木庵日乗三月三十日

午後二時より、キャピトル東急ホテルにて、『マスコミ総合研究所定例研究会』開催。河崎眞澄産経新聞社前台北支局長が、「台湾政治の現状とこれから」と題して講演。

「昨年十一月の選挙で、国民党の得票率が急速に伸びた。民進党政権は台湾人アイデンティティを強調して来たが、二〇〇三年九月に台湾人意識がピークとなった。憲法問題で陳水扁への失望が広がった。昨年二月以来、李登輝と陳水扁は一度も会っていない。アメリカが『住民投票』に反対するのは、台湾人の意識が変化して中国との統一を選択する危険があると思っているから。台湾にイージス艦を与えたら中国に情報が流れると思っている。つまりアメリカは台湾を信用していない。国民党は、中国共産党を手段として逆襲を始めた。つまり第三次国共合作。蒋介石・蒋経国時代の反共だった国民党からは変質した。反共ではなくなった国民党と日本はどう付き合っていくのか。」と語ったのが印象に残りました。

小生の「国民党独裁時代は、国民に自由は無く台湾独立運動は禁圧されたいた。しかし、大陸からの侵攻を防ぐという緊張感があった。民主化後は、自由は保障されるようになったが、国民に緊張感がなくなり、中共への警戒感がなくなったように思える。武力侵攻されるのなら、一国二制度を受け入れた方が良いと考える人が増えるのだはないか」という質問に対して、河崎氏は、「徴兵制が機能している。アルバイトに来ていた学生も軍隊から帰って来ると、逞しくなっている。また、今も防空演習が行われている。ただし、日本に昭和二十年以前の日本は全て悪かったと思っている人が多いのと同じく、台湾にも民主化以前の台湾は全て悪かったと思っている青年が多い。」と答えました。

「自由民主主義と民族主義・国防意識の両立」がたいへん重要であり難しいことであることは、日本も台湾も同じです。アメリカはうまく両立させているように思えます。また反日となると思われる馬英九政権がもし出来たら日本はその対応をどうするのかが問題です。

終了後、夕暮の日暮里諏訪台から谷中墓地を歩きました。桜は満開でしたが、寒風吹き荒び、とてもお花見という雰囲気ではありませんでした。それでも場所取りや花見の宴を開いている人はいました。

帰宅後、原稿執筆。

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