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2006年3月 5日 (日)

千駄木庵日乗三月四日

終日在宅して資料整理と原稿執筆。

              〇

日本民族の倫理精神と日本の國の歴史と文學を研究し、結合した學問を築かうとした學問が國學である。そしてその學問は徳川時代中期に発生し、幕末という國難の時期に大成した。

 國学は外圧といふ有史以来未曾有の危機をどう打開するかという情熱・慷慨の志の上に立ってゐる學問であって単なる知識を求める學問ではない。現状変革の実行を目指した學問である。もっとも日本らしい學問であり明治維新の思想的基盤となった。

 日本民族の生活を対象とし、日本人の生活の奥底に流れてゐる倫理観というか道義精神といふものを探求する學問が國學である。つまり日本の文學・歴史・國語の中から理想を見出し、さらに理想を今日において実現しやうとするのである。

現代日本人の多くは、日本の歴史精神を忘却し否定した。そして道義は頽廃し国家の誇りを忘却しつつある。また、人の造り出した科学技術を信頼しそれを駆使して、自然を破壊し公害を起こしてゐる。現代においてこそ、日本の<歴史精神>に回帰し、「神話」に学び、<日本の道>を踏み行ふ心即ち國學を回復するべきである。

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